Last updated on

Ubuntu完全ガイド:初心者がWindowsから乗り換えるまでの手順

Written by しろみそ Ubuntu、Claude Code、AI作業環境の構築と実践を記録するブログ

この記事の流れ
  1. この記事は誰向けか
  2. この記事でわかること
  3. 1. Ubuntuとは何か
  4. 1.1 Ubuntuの特徴
  5. 1.2 Windowsとの違い
  6. 1.3 Ubuntuに向いている人
  7. 1.4 Ubuntuに向いていない人
  8. 2. インストール前に準備すること
  9. 2.1 必要スペック
  10. 2.2 バックアップの重要性
  11. 2.3 用意するもの
  12. 2.4 作業時間の目安
  13. 3. USBブートメディアを作る
  14. 3.1 Ubuntu ISOファイルをダウンロードする
  15. 3.2 balenaEtcherをダウンロードする
  16. 3.3 USBメモリに書き込む
  17. 3.4 Rufusとの比較
  18. 3.5 書き込み失敗時の対処法
  19. 4. BIOS設定でUSB起動を優先にする
  20. 4.1 BIOSとは何か
  21. 4.2 メーカー別のBIOS起動キー
  22. 4.3 USB起動を優先に設定する手順
  23. 4.4 Secure Bootの扱い
  24. 4.5 よくあるトラブル
  25. 5. Ubuntuのインストール手順
  26. 5.1 インストーラーを起動する
  27. 5.2 言語とキーボードの選択
  28. 5.3 インストールタイプの選択
  29. 5.4 ディスク設定
  30. 5.5 ユーザー作成
  31. 5.6 インストール実行
  32. 5.7 インストール完了
  33. 6. インストール直後にやるべき初期設定
  34. 6.1 システムを更新する
  35. 6.2 日本語入力を確認する
  36. 6.3 追加ドライバを確認する
  37. 6.4 電源設定
  38. 6.5 初期設定チェックリスト
  39. 7. Wi-Fiが繋がらないときの対処法
  40. 7.1 最初に確認する3つのこと
  41. 7.2 ドライバをインストールする
  42. 7.3 アダプタを確認する
  43. 7.4 ネットワークマネージャーを再起動する
  44. 7.5 トラブルシューティング一覧
  45. 8. よくある質問
  46. Q. Ubuntuは無料で使い続けられますか?
  47. Q. Windowsと共存(デュアルブート)できますか?
  48. Q. Ubuntuに乗り換えた後、Windowsに戻せますか?
  49. Q. インストール直後にWi-Fiが繋がらないのは正常ですか?
  50. Q. 日本語入力ができません。どうすればいいですか?
  51. まとめ
  52. この記事を書いた人
  53. あわせて読みたい

この記事は誰向けか

Windowsを使っていて「Ubuntuに乗り換えてみたい」「Linuxを試してみたい」と考え始めた方に向けて、Ubuntuとは何かから、インストール、初期設定、よくあるトラブルまでを1つの記事にまとめました。

自分がWindowsからUbuntuに乗り換えたとき、情報があちこちに散らばっていて、全体像をつかむのに時間がかかりました。この記事は、同じように困っている人のための「最初に読む1冊」のような位置づけです。

この記事でわかること

  • Ubuntuとは何か、Windowsと何が違うのか
  • インストール前に準備すべきこと
  • USBブートメディアの作成手順
  • BIOS設定でUSB起動を優先にする方法
  • インストール画面での選択手順
  • インストール直後にやるべき初期設定
  • 日本語入力ができないときの対処法
  • Wi-Fiが繋がらないときの対処法

1. Ubuntuとは何か

【結論】Ubuntuは、無料で使えるLinux系OSです。WindowsやmacOSの代替として使え、開発や学習に向いています。

1.1 Ubuntuの特徴

Ubuntuは、Debian系のLinuxディストリビューションの一つで、Canonical社が開発しています。2004年に登場して以降、世界中で最も使われているLinuxディストリビューションの一つです。

特徴説明
無料個人・商用問わず無料で使える
LTS版2年ごとに長期サポート版(5年間)がリリースされる
GUI付きデスクトップ環境(GNOME)が標準で入っている
日本語対応インストール時に日本語を選べる
コミュニティが大きい困ったときの情報が見つかりやすい

1.2 Windowsとの違い

項目WindowsUbuntu
料金有料(約2万円〜)無料
更新Windows Updateapt / ソフトウェアの更新
アプリインストールMicrosoft Store / exeApp Center / apt / Snap
ターミナルPowerShell / コマンドプロンプトGNOME Terminal
セキュリティWindows Defenderufw(ファイアウォール)
日本語入力標準で対応Mozc / Fcitxの設定が必要
OfficeMicrosoft OfficeLibreOffice
ゲームほぼすべて対応一部のみ(Steam Proton対応拡大中)

1.3 Ubuntuに向いている人

  • プログラミングやAI開発を始めたい人
  • 古いPCを再利用したい人
  • Windowsのライセンス費用を節約したい人
  • オープンソースに興味がある人
  • サーバー構築を学びたい人

1.4 Ubuntuに向いていない人

  • Microsoft Office(特にExcelの高度な機能)が必須の人
  • Adobe Creative Cloudを日常的に使う人
  • 特定のWindows専用ソフトがないと困る人
  • 最新のPCゲームを遊びたい人

2. インストール前に準備すること

【結論】インストール前に確認すべきことは「PCのスペック」「バックアップ」「USBメモリ」「有線マウス・キーボード」の4つです。

2.1 必要スペック

Ubuntu 24.04 LTSの最小要件と推奨スペックは以下の通りです。

項目最小要件推奨
CPU2GHzデュアルコア2GHzクアッドコア以上
RAM4GB8GB以上
ストレージ25GB50GB以上(SSD推奨)
ディスプレイ1024×7681920×1080以上
USB8GB以上16GB以上

自分のPCスペックを確認するには、Windowsで「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開きます。

2.2 バックアップの重要性

インストール時に既存のデータを消去する可能性があるため、バックアップは必須です。

バックアップ方法対象推奨度
外付けSSD/HDD全データ
クラウド(Google Drive等)重要ファイル
USBメモリ小容量ファイル

2.3 用意するもの

アイテム用途推奨
USBメモリ 16GB以上ブートメディア作成用必須
有線マウス・キーボードインストール中の操作用推奨(Bluetoothが認識されない場合がある)
有線LANアダプタWi-Fiドライバ取得用推奨(Wi-Fiが繋がらない場合の保険)
インターネット接続アップデート・ドライバ取得必須

USB-CしかないノートPCの場合、LANポート付きのUSB-Cハブを1つ持っておくと、Wi-Fiが繋がらないときに有線でドライバを取得できます。

2.4 作業時間の目安

手順時間
USBブートメディア作成10〜15分
BIOS設定5〜10分
インストール本体20〜30分
初回セットアップ15〜30分
合計50分〜1.5時間

3. USBブートメディアを作る

【結論】balenaEtcherを使えば、USBメモリにUbuntuのインストールデータを書き込めます。所要時間は10〜15分です。

3.1 Ubuntu ISOファイルをダウンロードする

  1. Ubuntu公式サイトにアクセス
  2. 「Ubuntu 24.04 LTS」のダウンロードボタンをクリック
  3. ISOファイル(約5GB)がダウンロードされる

3.2 balenaEtcherをダウンロードする

  1. balenaEtcher公式サイトにアクセス
  2. Windows版をダウンロードしてインストール

3.3 USBメモリに書き込む

  1. balenaEtcherを起動
  2. 「Flash from file」をクリック → ダウンロードしたISOファイルを選択
  3. 「Select target」をクリック → USBメモリを選択
  4. 「Flash!」をクリック → 書き込み開始

書き込みが完了すると「Flash Complete!」と表示されます。

3.4 Rufusとの比較

項目balenaEtcherRufus
使いやすさシンプルやや詳細設定多め
対応OSWindows / Mac / LinuxWindowsのみ
書き込み速度普通やや速い
推奨初心者向け中級者向け

3.5 書き込み失敗時の対処法

症状対処法
USBメモリが認識されない別のUSBポートを試す
書き込みが途中で止まるUSBメモリをフォーマットし直す
「Flash Complete」にならないISOファイルをダウンロードし直す

4. BIOS設定でUSB起動を優先にする

【結論】BIOS(またはUEFI)でUSBメモリからの起動を優先に設定します。メーカーによって操作キーが違います。

4.1 BIOSとは何か

BIOS(Basic Input/Output System)は、PC起動時に最初に動くソフトウェアで、ハードウェアの初期化と起動順序を管理します。最近のPCではUEFIに置き換わっていますが、呼び方は「BIOS設定」で統一しています。

4.2 メーカー別のBIOS起動キー

PC起動時に以下のキーを連打するとBIOS設定画面に入れます。

メーカーキー起動メニュー
LenovoF2 または Fn+F2F12
DELLF2F12
HPF10F9
ASUSF2 または DelEsc
AcerF2 または DelF12
富士通F2F12
NECF2F12
PanasonicF2 または DelF7
自作PC(ASRock等)Del または F2F11 または F12

4.3 USB起動を優先に設定する手順

  1. PCを再起動し、BIOS起動キーを連打する
  2. 「Boot」または「起動」タブを選ぶ
  3. 「Boot Order」または「Boot Priority」を確認する
  4. 「USB」または「Removable Device」を一番上に移動する
  5. 「Save and Exit」で保存して再起動する

4.4 Secure Bootの扱い

Secure Bootは、署名されたOSしか起動させないセキュリティ機能です。Ubuntu 24.04 LTSはSecure Bootに対応していますが、ドライバのインストールで問題が出ることがあります。

状況推奨
Ubuntu 24.04 LTSSecure Bootオンのまま試す
ドライバ問題が出た場合Secure Bootをオフにする
インストール後オンのまま問題なければオンで運用

4.5 よくあるトラブル

症状対処法
BIOS画面に入れないFnキーを押しながらF2を試す
USBがBoot Orderに出ないUSBメモリを挿し直してからBIOSに入る
USBから起動しないSecure Bootをオフにしてみる
黒画面で止まるnomodesetオプションを追加(ググって確認)

5. Ubuntuのインストール手順

【結論】インストール画面の指示に沿って進めれば、20〜30分で完了します。つまずきやすいポイントを順番に解説します。

5.1 インストーラーを起動する

USBから起動すると、以下の選択画面が表示されます。

  • Try or Install Ubuntu → これを選択

しばらく待つと、Ubuntuのウェルカム画面が表示されます。

5.2 言語とキーボードの選択

項目選択
言語日本語
キーボードレイアウトJapanese

5.3 インストールタイプの選択

選択肢説明
通常インストールブラウザ、オフィスソフト等が含まれる(推奨)
最小インストールブラウザと基本ツールのみ

初心者には「通常インストール」をおすすめします。

5.4 ディスク設定

選択肢説明推奨
ディスクを削除してUbuntuをインストール全消去Windowsを完全に置き換える場合
それ以外手動パーティションデュアルブートの場合

注意: 「ディスクを削除して」を選ぶと、既存のデータはすべて消去されます。バックアップを必ず確認してください。

5.5 ユーザー作成

項目入力例
名前あなたの名前
コンピュータの名前ubuntu-pc
ユーザー名yourname
パスワード強力なパスワード

このパスワードはログイン時とsudo実行時に使います。忘れないようにしてください。

5.6 インストール実行

「インストール」をクリックすると、ファイルのコピーが始まります。進捗バーが表示されるので、完了まで待ちます。

5.7 インストール完了

インストールが完了したら「再起動」をクリックします。USBメモリの取り外しを求められたら、USBを抜いてEnterを押します。


6. インストール直後にやるべき初期設定

【結論】インストール後は「システム更新」「日本語入力確認」「追加ドライバ」「電源設定」の4つを先に済ませます。

6.1 システムを更新する

インストール直後はパッケージが古い可能性があるため、最初に更新します。

GUIの場合:

  1. 「アプリを表示」→「ソフトウェアの更新」を開く
  2. 更新があれば「今すぐインストール」をクリック

ターミナルの場合:

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

6.2 日本語入力を確認する

インストール時に日本語を選んだ場合でも、日本語入力ができないことがあります。

確認方法:

  1. 画面右上のキーボードアイコンをクリック
  2. 「日本語(Mozc)」があるか確認
  3. なければ「設定」→「キーボード」→「入力ソース」から追加

日本語入力ができない場合の対処法:

sudo apt install ibus-mozc

インストール後、再起動してください。

6.3 追加ドライバを確認する

Wi-Fiやグラフィックのドライバが自動で入らないことがあります。

  1. 「アプリを表示」→「ソフトウェアとアップデート」を開く
  2. 「追加のドライバー」タブをクリック
  3. 推奨ドライバがあれば選択して「変更を適用」

6.4 電源設定

ノートPCの場合、電源設定を確認しておきます。

設定推奨
画面の明るさお好みで
自動サスペンドバッテリー運用時はオン、AC接続時はオフ
画面オフまでの時間5〜10分

6.5 初期設定チェックリスト

  • システム更新(sudo apt update && sudo apt upgrade
  • 日本語入力の確認
  • 追加ドライバの確認
  • 電源設定の確認
  • Wi-Fi接続の確認
  • ブラウザ(Firefox)が起動するか確認

7. Wi-Fiが繋がらないときの対処法

【結論】Wi-Fiが繋がらない場合は、機内モード→アイコン表示→ドライバの順で確認します。

7.1 最初に確認する3つのこと

確認項目確認方法解決したら
機内モード右上のシステムトレイオフにするだけ
Wi-Fiアイコン右上のシステムトレイ表示されていれば次へ
ルーター別端末で接続確認ルーターを再起動

7.2 ドライバをインストールする

Wi-Fiアイコンが表示されていない場合は、ドライバが入っていません。

  1. 有線LANで接続する
  2. 「ソフトウェアとアップデート」→「追加のドライバー」を開く
  3. Wi-Fiアダプタ向けドライバを選択して「変更を適用」

7.3 アダプタを確認する

ターミナルで以下を実行すると、どのWi-Fiアダプタが搭載されているか確認できます。

lspci | grep -i wireless

7.4 ネットワークマネージャーを再起動する

接続できそうなのに繋がらない場合は、以下のコマンドを試します。

sudo systemctl restart NetworkManager

7.5 トラブルシューティング一覧

症状原因対処法
Wi-Fiアイコンがないドライバ未インストール「追加のドライバー」で確認
SSIDが一覧に出ないドライバ未インストール有線LANでドライバを取得
接続しても切れる電力管理の問題sudo iwconfig wlan0 power off
パスワードが合わない古い設定が残っている「ネットワークを忘れる」
再起動後に繋がらないドライバが永続化されていないsudo apt install linux-firmware

8. よくある質問

Q. Ubuntuは無料で使い続けられますか?

はい、完全無料です。個人利用でも商用利用でも料金は発生しません。

Q. Windowsと共存(デュアルブート)できますか?

できます。インストール時に「それ以外」を選んでパーティションを手動で設定します。ただし、WindowsのアップデートでGRUB(ブートローダー)が壊れることがあるため、初心者にはまず完全置き換えを試すことをおすすめします。

Q. Ubuntuに乗り換えた後、Windowsに戻せますか?

戻せます。Windowsのインストールメディアを作成して、再インストールするだけです。ただし、Ubuntuで作成したファイルはバックアップしてください。

Q. インストール直後にWi-Fiが繋がらないのは正常ですか?

よくあります。UbuntuにWi-Fiドライバがデフォルトで含まれていない場合があるためです。有線LANで接続して「追加のドライバー」からドライバをインストールすれば解決することがほとんどです。

Q. 日本語入力ができません。どうすればいいですか?

「設定」→「キーボード」→「入力ソース」に「日本語(Mozc)」があるか確認してください。ない場合は、ターミナルで sudo apt install ibus-mozc を実行して再起動してください。


まとめ

Ubuntuへの乗り換えは、準備を整えれば1時間程度で完了します。

全体の流れ:

  1. Ubuntuとは何かを理解する — 無料のLinux OS、Windowsの代替
  2. 準備する — PCスペック確認、バックアップ、USBメモリ、有線マウス・キーボード
  3. USBブートメディアを作る — balenaEtcherでISOをUSBに書き込み
  4. BIOS設定 — USB起動を優先に、Secure Bootは必要に応じてオフ
  5. インストール — 画面の指示に沿って20〜30分
  6. 初期設定 — システム更新、日本語入力、追加ドライバ、電源設定
  7. Wi-Fiトラブル対応 — 機内モード→ドライバ確認→NetworkManager再起動

焦らず順番に進めれば、必ず使い始められます。つまずいたときはこの記事の該当セクションに戻って確認してください。


この記事を書いた人

しろみそ

Windows環境からUbuntuへ移行した経験をもとに、AIツール(Claude Code等)を日常的な作業に組み込む実践を記録しています。「Ubuntu × AI作業環境」という組み合わせの日本語情報が少なかったことが、このブログを始めたきっかけです。実際に手を動かして確認した手順を中心に書いています。


あわせて読みたい