Ubuntu完全ガイド:初心者がWindowsから乗り換えるまでの手順
この記事の流れ
- この記事は誰向けか
- この記事でわかること
- 1. Ubuntuとは何か
- 1.1 Ubuntuの特徴
- 1.2 Windowsとの違い
- 1.3 Ubuntuに向いている人
- 1.4 Ubuntuに向いていない人
- 2. インストール前に準備すること
- 2.1 必要スペック
- 2.2 バックアップの重要性
- 2.3 用意するもの
- 2.4 作業時間の目安
- 3. USBブートメディアを作る
- 3.1 Ubuntu ISOファイルをダウンロードする
- 3.2 balenaEtcherをダウンロードする
- 3.3 USBメモリに書き込む
- 3.4 Rufusとの比較
- 3.5 書き込み失敗時の対処法
- 4. BIOS設定でUSB起動を優先にする
- 4.1 BIOSとは何か
- 4.2 メーカー別のBIOS起動キー
- 4.3 USB起動を優先に設定する手順
- 4.4 Secure Bootの扱い
- 4.5 よくあるトラブル
- 5. Ubuntuのインストール手順
- 5.1 インストーラーを起動する
- 5.2 言語とキーボードの選択
- 5.3 インストールタイプの選択
- 5.4 ディスク設定
- 5.5 ユーザー作成
- 5.6 インストール実行
- 5.7 インストール完了
- 6. インストール直後にやるべき初期設定
- 6.1 システムを更新する
- 6.2 日本語入力を確認する
- 6.3 追加ドライバを確認する
- 6.4 電源設定
- 6.5 初期設定チェックリスト
- 7. Wi-Fiが繋がらないときの対処法
- 7.1 最初に確認する3つのこと
- 7.2 ドライバをインストールする
- 7.3 アダプタを確認する
- 7.4 ネットワークマネージャーを再起動する
- 7.5 トラブルシューティング一覧
- 8. よくある質問
- Q. Ubuntuは無料で使い続けられますか?
- Q. Windowsと共存(デュアルブート)できますか?
- Q. Ubuntuに乗り換えた後、Windowsに戻せますか?
- Q. インストール直後にWi-Fiが繋がらないのは正常ですか?
- Q. 日本語入力ができません。どうすればいいですか?
- まとめ
- この記事を書いた人
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この記事は誰向けか
Windowsを使っていて「Ubuntuに乗り換えてみたい」「Linuxを試してみたい」と考え始めた方に向けて、Ubuntuとは何かから、インストール、初期設定、よくあるトラブルまでを1つの記事にまとめました。
自分がWindowsからUbuntuに乗り換えたとき、情報があちこちに散らばっていて、全体像をつかむのに時間がかかりました。この記事は、同じように困っている人のための「最初に読む1冊」のような位置づけです。
この記事でわかること
- Ubuntuとは何か、Windowsと何が違うのか
- インストール前に準備すべきこと
- USBブートメディアの作成手順
- BIOS設定でUSB起動を優先にする方法
- インストール画面での選択手順
- インストール直後にやるべき初期設定
- 日本語入力ができないときの対処法
- Wi-Fiが繋がらないときの対処法
1. Ubuntuとは何か
【結論】Ubuntuは、無料で使えるLinux系OSです。WindowsやmacOSの代替として使え、開発や学習に向いています。
1.1 Ubuntuの特徴
Ubuntuは、Debian系のLinuxディストリビューションの一つで、Canonical社が開発しています。2004年に登場して以降、世界中で最も使われているLinuxディストリビューションの一つです。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 無料 | 個人・商用問わず無料で使える |
| LTS版 | 2年ごとに長期サポート版(5年間)がリリースされる |
| GUI付き | デスクトップ環境(GNOME)が標準で入っている |
| 日本語対応 | インストール時に日本語を選べる |
| コミュニティが大きい | 困ったときの情報が見つかりやすい |
1.2 Windowsとの違い
| 項目 | Windows | Ubuntu |
|---|---|---|
| 料金 | 有料(約2万円〜) | 無料 |
| 更新 | Windows Update | apt / ソフトウェアの更新 |
| アプリインストール | Microsoft Store / exe | App Center / apt / Snap |
| ターミナル | PowerShell / コマンドプロンプト | GNOME Terminal |
| セキュリティ | Windows Defender | ufw(ファイアウォール) |
| 日本語入力 | 標準で対応 | Mozc / Fcitxの設定が必要 |
| Office | Microsoft Office | LibreOffice |
| ゲーム | ほぼすべて対応 | 一部のみ(Steam Proton対応拡大中) |
1.3 Ubuntuに向いている人
- プログラミングやAI開発を始めたい人
- 古いPCを再利用したい人
- Windowsのライセンス費用を節約したい人
- オープンソースに興味がある人
- サーバー構築を学びたい人
1.4 Ubuntuに向いていない人
- Microsoft Office(特にExcelの高度な機能)が必須の人
- Adobe Creative Cloudを日常的に使う人
- 特定のWindows専用ソフトがないと困る人
- 最新のPCゲームを遊びたい人
2. インストール前に準備すること
【結論】インストール前に確認すべきことは「PCのスペック」「バックアップ」「USBメモリ」「有線マウス・キーボード」の4つです。
2.1 必要スペック
Ubuntu 24.04 LTSの最小要件と推奨スペックは以下の通りです。
| 項目 | 最小要件 | 推奨 |
|---|---|---|
| CPU | 2GHzデュアルコア | 2GHzクアッドコア以上 |
| RAM | 4GB | 8GB以上 |
| ストレージ | 25GB | 50GB以上(SSD推奨) |
| ディスプレイ | 1024×768 | 1920×1080以上 |
| USB | 8GB以上 | 16GB以上 |
自分のPCスペックを確認するには、Windowsで「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開きます。
2.2 バックアップの重要性
インストール時に既存のデータを消去する可能性があるため、バックアップは必須です。
| バックアップ方法 | 対象 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 外付けSSD/HDD | 全データ | 高 |
| クラウド(Google Drive等) | 重要ファイル | 高 |
| USBメモリ | 小容量ファイル | 中 |
2.3 用意するもの
| アイテム | 用途 | 推奨 |
|---|---|---|
| USBメモリ 16GB以上 | ブートメディア作成用 | 必須 |
| 有線マウス・キーボード | インストール中の操作用 | 推奨(Bluetoothが認識されない場合がある) |
| 有線LANアダプタ | Wi-Fiドライバ取得用 | 推奨(Wi-Fiが繋がらない場合の保険) |
| インターネット接続 | アップデート・ドライバ取得 | 必須 |
USB-CしかないノートPCの場合、LANポート付きのUSB-Cハブを1つ持っておくと、Wi-Fiが繋がらないときに有線でドライバを取得できます。
2.4 作業時間の目安
| 手順 | 時間 |
|---|---|
| USBブートメディア作成 | 10〜15分 |
| BIOS設定 | 5〜10分 |
| インストール本体 | 20〜30分 |
| 初回セットアップ | 15〜30分 |
| 合計 | 50分〜1.5時間 |
3. USBブートメディアを作る
【結論】balenaEtcherを使えば、USBメモリにUbuntuのインストールデータを書き込めます。所要時間は10〜15分です。
3.1 Ubuntu ISOファイルをダウンロードする
- Ubuntu公式サイトにアクセス
- 「Ubuntu 24.04 LTS」のダウンロードボタンをクリック
- ISOファイル(約5GB)がダウンロードされる
3.2 balenaEtcherをダウンロードする
- balenaEtcher公式サイトにアクセス
- Windows版をダウンロードしてインストール
3.3 USBメモリに書き込む
- balenaEtcherを起動
- 「Flash from file」をクリック → ダウンロードしたISOファイルを選択
- 「Select target」をクリック → USBメモリを選択
- 「Flash!」をクリック → 書き込み開始
書き込みが完了すると「Flash Complete!」と表示されます。
3.4 Rufusとの比較
| 項目 | balenaEtcher | Rufus |
|---|---|---|
| 使いやすさ | シンプル | やや詳細設定多め |
| 対応OS | Windows / Mac / Linux | Windowsのみ |
| 書き込み速度 | 普通 | やや速い |
| 推奨 | 初心者向け | 中級者向け |
3.5 書き込み失敗時の対処法
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| USBメモリが認識されない | 別のUSBポートを試す |
| 書き込みが途中で止まる | USBメモリをフォーマットし直す |
| 「Flash Complete」にならない | ISOファイルをダウンロードし直す |
4. BIOS設定でUSB起動を優先にする
【結論】BIOS(またはUEFI)でUSBメモリからの起動を優先に設定します。メーカーによって操作キーが違います。
4.1 BIOSとは何か
BIOS(Basic Input/Output System)は、PC起動時に最初に動くソフトウェアで、ハードウェアの初期化と起動順序を管理します。最近のPCではUEFIに置き換わっていますが、呼び方は「BIOS設定」で統一しています。
4.2 メーカー別のBIOS起動キー
PC起動時に以下のキーを連打するとBIOS設定画面に入れます。
| メーカー | キー | 起動メニュー |
|---|---|---|
| Lenovo | F2 または Fn+F2 | F12 |
| DELL | F2 | F12 |
| HP | F10 | F9 |
| ASUS | F2 または Del | Esc |
| Acer | F2 または Del | F12 |
| 富士通 | F2 | F12 |
| NEC | F2 | F12 |
| Panasonic | F2 または Del | F7 |
| 自作PC(ASRock等) | Del または F2 | F11 または F12 |
4.3 USB起動を優先に設定する手順
- PCを再起動し、BIOS起動キーを連打する
- 「Boot」または「起動」タブを選ぶ
- 「Boot Order」または「Boot Priority」を確認する
- 「USB」または「Removable Device」を一番上に移動する
- 「Save and Exit」で保存して再起動する
4.4 Secure Bootの扱い
Secure Bootは、署名されたOSしか起動させないセキュリティ機能です。Ubuntu 24.04 LTSはSecure Bootに対応していますが、ドライバのインストールで問題が出ることがあります。
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| Ubuntu 24.04 LTS | Secure Bootオンのまま試す |
| ドライバ問題が出た場合 | Secure Bootをオフにする |
| インストール後 | オンのまま問題なければオンで運用 |
4.5 よくあるトラブル
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| BIOS画面に入れない | Fnキーを押しながらF2を試す |
| USBがBoot Orderに出ない | USBメモリを挿し直してからBIOSに入る |
| USBから起動しない | Secure Bootをオフにしてみる |
| 黒画面で止まる | nomodesetオプションを追加(ググって確認) |
5. Ubuntuのインストール手順
【結論】インストール画面の指示に沿って進めれば、20〜30分で完了します。つまずきやすいポイントを順番に解説します。
5.1 インストーラーを起動する
USBから起動すると、以下の選択画面が表示されます。
- Try or Install Ubuntu → これを選択
しばらく待つと、Ubuntuのウェルカム画面が表示されます。
5.2 言語とキーボードの選択
| 項目 | 選択 |
|---|---|
| 言語 | 日本語 |
| キーボードレイアウト | Japanese |
5.3 インストールタイプの選択
| 選択肢 | 説明 |
|---|---|
| 通常インストール | ブラウザ、オフィスソフト等が含まれる(推奨) |
| 最小インストール | ブラウザと基本ツールのみ |
初心者には「通常インストール」をおすすめします。
5.4 ディスク設定
| 選択肢 | 説明 | 推奨 |
|---|---|---|
| ディスクを削除してUbuntuをインストール | 全消去 | Windowsを完全に置き換える場合 |
| それ以外 | 手動パーティション | デュアルブートの場合 |
注意: 「ディスクを削除して」を選ぶと、既存のデータはすべて消去されます。バックアップを必ず確認してください。
5.5 ユーザー作成
| 項目 | 入力例 |
|---|---|
| 名前 | あなたの名前 |
| コンピュータの名前 | ubuntu-pc |
| ユーザー名 | yourname |
| パスワード | 強力なパスワード |
このパスワードはログイン時とsudo実行時に使います。忘れないようにしてください。
5.6 インストール実行
「インストール」をクリックすると、ファイルのコピーが始まります。進捗バーが表示されるので、完了まで待ちます。
5.7 インストール完了
インストールが完了したら「再起動」をクリックします。USBメモリの取り外しを求められたら、USBを抜いてEnterを押します。
6. インストール直後にやるべき初期設定
【結論】インストール後は「システム更新」「日本語入力確認」「追加ドライバ」「電源設定」の4つを先に済ませます。
6.1 システムを更新する
インストール直後はパッケージが古い可能性があるため、最初に更新します。
GUIの場合:
- 「アプリを表示」→「ソフトウェアの更新」を開く
- 更新があれば「今すぐインストール」をクリック
ターミナルの場合:
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
6.2 日本語入力を確認する
インストール時に日本語を選んだ場合でも、日本語入力ができないことがあります。
確認方法:
- 画面右上のキーボードアイコンをクリック
- 「日本語(Mozc)」があるか確認
- なければ「設定」→「キーボード」→「入力ソース」から追加
日本語入力ができない場合の対処法:
sudo apt install ibus-mozc
インストール後、再起動してください。
6.3 追加ドライバを確認する
Wi-Fiやグラフィックのドライバが自動で入らないことがあります。
- 「アプリを表示」→「ソフトウェアとアップデート」を開く
- 「追加のドライバー」タブをクリック
- 推奨ドライバがあれば選択して「変更を適用」
6.4 電源設定
ノートPCの場合、電源設定を確認しておきます。
| 設定 | 推奨 |
|---|---|
| 画面の明るさ | お好みで |
| 自動サスペンド | バッテリー運用時はオン、AC接続時はオフ |
| 画面オフまでの時間 | 5〜10分 |
6.5 初期設定チェックリスト
- システム更新(
sudo apt update && sudo apt upgrade) - 日本語入力の確認
- 追加ドライバの確認
- 電源設定の確認
- Wi-Fi接続の確認
- ブラウザ(Firefox)が起動するか確認
7. Wi-Fiが繋がらないときの対処法
【結論】Wi-Fiが繋がらない場合は、機内モード→アイコン表示→ドライバの順で確認します。
7.1 最初に確認する3つのこと
| 確認項目 | 確認方法 | 解決したら |
|---|---|---|
| 機内モード | 右上のシステムトレイ | オフにするだけ |
| Wi-Fiアイコン | 右上のシステムトレイ | 表示されていれば次へ |
| ルーター | 別端末で接続確認 | ルーターを再起動 |
7.2 ドライバをインストールする
Wi-Fiアイコンが表示されていない場合は、ドライバが入っていません。
- 有線LANで接続する
- 「ソフトウェアとアップデート」→「追加のドライバー」を開く
- Wi-Fiアダプタ向けドライバを選択して「変更を適用」
7.3 アダプタを確認する
ターミナルで以下を実行すると、どのWi-Fiアダプタが搭載されているか確認できます。
lspci | grep -i wireless
7.4 ネットワークマネージャーを再起動する
接続できそうなのに繋がらない場合は、以下のコマンドを試します。
sudo systemctl restart NetworkManager
7.5 トラブルシューティング一覧
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| Wi-Fiアイコンがない | ドライバ未インストール | 「追加のドライバー」で確認 |
| SSIDが一覧に出ない | ドライバ未インストール | 有線LANでドライバを取得 |
| 接続しても切れる | 電力管理の問題 | sudo iwconfig wlan0 power off |
| パスワードが合わない | 古い設定が残っている | 「ネットワークを忘れる」 |
| 再起動後に繋がらない | ドライバが永続化されていない | sudo apt install linux-firmware |
8. よくある質問
Q. Ubuntuは無料で使い続けられますか?
はい、完全無料です。個人利用でも商用利用でも料金は発生しません。
Q. Windowsと共存(デュアルブート)できますか?
できます。インストール時に「それ以外」を選んでパーティションを手動で設定します。ただし、WindowsのアップデートでGRUB(ブートローダー)が壊れることがあるため、初心者にはまず完全置き換えを試すことをおすすめします。
Q. Ubuntuに乗り換えた後、Windowsに戻せますか?
戻せます。Windowsのインストールメディアを作成して、再インストールするだけです。ただし、Ubuntuで作成したファイルはバックアップしてください。
Q. インストール直後にWi-Fiが繋がらないのは正常ですか?
よくあります。UbuntuにWi-Fiドライバがデフォルトで含まれていない場合があるためです。有線LANで接続して「追加のドライバー」からドライバをインストールすれば解決することがほとんどです。
Q. 日本語入力ができません。どうすればいいですか?
「設定」→「キーボード」→「入力ソース」に「日本語(Mozc)」があるか確認してください。ない場合は、ターミナルで sudo apt install ibus-mozc を実行して再起動してください。
まとめ
Ubuntuへの乗り換えは、準備を整えれば1時間程度で完了します。
全体の流れ:
- Ubuntuとは何かを理解する — 無料のLinux OS、Windowsの代替
- 準備する — PCスペック確認、バックアップ、USBメモリ、有線マウス・キーボード
- USBブートメディアを作る — balenaEtcherでISOをUSBに書き込み
- BIOS設定 — USB起動を優先に、Secure Bootは必要に応じてオフ
- インストール — 画面の指示に沿って20〜30分
- 初期設定 — システム更新、日本語入力、追加ドライバ、電源設定
- Wi-Fiトラブル対応 — 機内モード→ドライバ確認→NetworkManager再起動
焦らず順番に進めれば、必ず使い始められます。つまずいたときはこの記事の該当セクションに戻って確認してください。
この記事を書いた人
しろみそ
Windows環境からUbuntuへ移行した経験をもとに、AIツール(Claude Code等)を日常的な作業に組み込む実践を記録しています。「Ubuntu × AI作業環境」という組み合わせの日本語情報が少なかったことが、このブログを始めたきっかけです。実際に手を動かして確認した手順を中心に書いています。